絵を描いていると、時としてとても辛くなる事がありますよね…
もっと上手くなりたいと強く願えば願う程、
僕も昔、大きく挫折して長いこと絵を描くことを辞めてしまった時期がありました。その期間なんと10年…
今では、運良く復帰して、毎日時間の許す限り絵を描くことに明け暮れているのですが、
実を言うと今でもよく挫けそうになります、^_^
でも描くのを辞めてしまうということはなくなりました。
なぜなら、昔とは考え方が少し変わったからです。
そのきっかけとなったのが他でもない「成功曲線」なのです、
詳しくは後ほど…
絵が好きなのに、挫折の危機に瀕しておられる方、
僕みたいに10年という貴重な年月を無駄にしない為に、
今日はその考え方についてお話しします。
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目次
挫折する時の心境
確か、僕が挫折してしまった時の心境はこんな感じでした…
「もっと上手くなりたい、
憧れのイラストレーターのように、みんなから賞賛されるような絵が描きたい!
でも自分の絵は………(ビミョ〜の一言)
描いても描いても、自分の理想とかけ離れている…
あとどれだけ頑張ったら上手くなれるんだろう、…
3ヶ月?半年…?
いや、2年くらい頑張らなくちゃいけない気がする…
………
あまりに長い道のり……
そんなに頑張れるだろうか……??
……もしかして、どれだけ頑張ってもプロにはなれないんじゃないだろうか……
なれないのなら、頑張っても意味がない…
……もう、諦めた方がいいのかな…」
こんな感じ……
ズバリこの状況はかなり危険です、
こうなってしまっては、人間頑張ることなんて出来ません。
自分のやっている事が無意味、無駄だと感じてしまった時人はやる気を喪失してしまいます。
普通はこのまま挫折してしまうでしょう。
ですが、ちょっと待ってください。
今からお話しする4つのポイントを知っていれば、この危機を回避できるかもしれません。
諦めるのはそれからでも遅くないはずです、
1.努力は直ぐに報われない(成功曲線とは?)
まずは、努力とその成果が出るタイミングについて知っておかなければならない事があります。
皆様は成長曲線(成功曲線)という言葉を聞いた事がありますか?
これが成長曲線↓
大抵の人は、努力の量に比例して成果が出るものだと思っています。そのイメージをグラフ化したものが赤の点線。
こんな風に右肩上がりに成果が出れば挫折することも無いのですが…
ですが、実際成果の出方というのは赤の実線のようになるんだそうです。
なんの成果も現れない期間が長い間続いた後、その頑張りがある一定の量を超えた時に、急激に成果が現れ始めるというのです。
これは、僕も最近知ったことなのですが、絵に限らず、スポーツや学問、ビジネスの分野でも共通して言える事なんだそうです。
どんな成功者も何の成果もでないこの苦しい期間を経て、成功を掴みとっているというのです。
なのでいま絵の上達を実感できないのは、単に成果が全く現れない時期だからなのかもしれません。
これは誰もが経験する単なる通過点であって自分に才能がないから成果で出ない訳ではないということ……、
なのでゴール(成果)ばかりを見つめて、そこまでの長すぎる道のりに気を揉んでいては、やる気を無駄にすり減らすことにしかなりません。
見るべきは、今登っている山の頂ではないのです
では、どこを目指せばよいのでしょうか?
2.目標を達成することがゴールではない
ここで、仮に自分の望む成果が得られたと仮定してちょっと考えて見てください。
「憧れのイラストレーターと同等の画力が手に入ったら…」
絵がプロ級に上手くなったら、あらゆる苦労から解放されて描くのが楽しいばかりの日々が始まるのでしょうか?
たぶんそんなことにはならないと思います、
上手くなれば成る程、新たな課題が見えてきます、
今まで知らなかった、もっと上手い人の存在を知ることになります。
周りの環境も時とともに変化して求められる技術も変わっていきます、
つまり、目先の目標を達成した所で楽しいばかりの日々(ゴール)が始まる訳ではないんです…
結局はどうゆう状況においても一定の努力は継続していかなければならないのです
では、目標とはなんなのか?ゴールとはなんなのでしょうか?
まずは、
目標って、自分が進む方向を決めるモノでしかない気がします。
例えば画家(芸術的な絵)を目指すか、イラストレーター(アニメ、漫画)を目指すかといったことです、それぞれやるべき練習や勉強内容がちがいますからね、とりあえず目標を設定して進む方向を決めなくてはいけません
ですが、本当に大切なのは、
実際にその方向に「進んでいくこと」です。
面倒でも、難しくても逃げずに進まなくてはいけません。
一個一個やるべき事を片付けていきましょう。(ただし適度に休むことは必要です。)
そうしていれば、目標の方が一歩一歩自分に近づいてくるというか、いつのまにか達成してしまいます、そしてまた新たな目標が生まれ…
立ち止まらない限りまたそれが近づいてきます、
そう考えれば、目標なんて単なる通過点でしかないわけです。
つまり、
目の前の課題から目を背けずに取り組み続ける習慣を身につけること、
これこそ真のゴールなのではないでしょうか?
これが出来るようになったなら、
どんな難題も単なる時間の問題になってしまうことでしょう。
目標という高すぎる山頂は、登るべき方向を確かめる為に時々見るくらいでいいんです。
見るべきは足元です。転けたり滑り落ちたりしないように一歩一歩足場を固めて進んでいくことの方が大事です。山頂ばかり見ていては足を踏み外して転げ落ちてしまいます。
しっかりと足場を固める術を身に付けること、
それが出来れば無敵(ゴール)です、
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3.時には自分が歩んできた道を振り返る
そしてもう一つ、
「自分はちゃんと出来る人間なんだ」ということを知ってください。
挫折してしまうのは、
成果が出なくて、今やっていることが無駄、無意味だと感じてしまうからです、
ですが、ほんとに無意味なのでしょうか?
確かに成果は出ていない、目標達成までまだまだ先がある、
先が思いやられて挫けそうになるのは分かります、
でもその前に、自分の描いた絵をよく見てください。
始めた頃に比べたら少しでも上手くなっていないでしょうか?
目標までが100歩の道のりだとしたら
今まで真面目に頑張ってきたなら、100歩中20〜30歩くらいは進んでいるのではないでしょうか?
今は上達できない辛さと、劣等感でいっぱいで、自分が情けないと感じてしまうのかもしれないですが、そんな自分でも30歩も前に進む事ができた、
30歩進むことが出来たなら残り70歩だって進んでいけるはずです、
絵を描いている限りちゃんと前に進んでいます。
たとえ、結果がでていなくても無意味なんかじゃありません、少しでも前進できたなら、そこに意味があるんじゃないでしょうか?
たとえ僅かでも、出来なかった事が出来るようになった…
これが無意味だというなら、何に意味があると言うのでしょう……
アナタはちゃんと前に進める人なんです。
なので、自分の可能性を自分で閉ざしてはいけません、
4.未来に希望が持てなくても大丈夫
僕も10年のブランクから復活した後、未来に希望を抱いて描いていた訳ではありませんでした。
「どんなに頑張っても、やっぱりプロにはなれないんじゃないだろうか」と、いつも不安がありましたし、未来の自分がこんな絵を描けるようになっているなんて夢にも思っていませんでした。
でも一度復活したのにまた諦めるのはもっと嫌だったので、無理矢理にでもとにかく描いてきました、
そして今、当時の自分が想像も出来なかった画力を手にしています。
もう少しで自分の理想に届きそうです、
あの時が、30歩目だとしたら今僕がいるのは80歩目ぐらいでしょうか、
時間は3年かかっています。
つまり、未来に希望が持てなくても、辛いことばかりで出口が見えなくても、
目の前の課題に真面目に取り組み続けていればちゃんと上手くなれる、ということ。
それだけは僕の経験から、確かだと言えます。
今は昔と違って、たとえ挫けそうになっても
「ごちゃごちゃ考えたって今自分に出来ることは目の前にある描きかけの絵を完成させること、
ただそれだけ…
だから今まで通りコツコツやるしかない」
と冷静さを取り戻してまたペンを取る事ができます。
最後に
誰しもが、すぐに自分の望む魅力的な絵を描けるようにはなりません、
でも描いている限り確実にそこに近づいています、
なので、理想に届いていないことばかり気にしていないで今目の前にある課題に集中しましょう。
そうすれば、出来ることが一個一個増えてきます。その小さな達成感を積み上げていけば、いずれ自信という最強の味方を手に入れる事ができます。
追記(ついに成果が出始めた)
この記事を投稿したのが2018年3月、
…あれから1年近く経ちました、
その間も、色んな葛藤や不安を抱きながら絵を描き続けてきました
10年のブランクから復活して「もう絵を描くのは辞めない!」と誓ったにも関わらず、危うく挫折しそうになったこともありました^_^
ですが、今年12月に入ってある事が起こりました。
「ようやく長い長い下積み期間が終わるのか?」と、氷河期の終わりを予感させる出来事が2つ、突如として起こったのです。
一つは、
仕事の依頼が来た
このブログを通じてお仕事の依頼がきました。
しかも小さな仕事ではなくて企業様からの本格的なご依頼です、仕事の打ち合わせの為に遠方からわざわざ僕に会いに来てくれました。
報酬も無名のイラストレーターに支払われるモノとしてはかなり高いものでした
→イラストレーターのお仕事体験談!受注方法と気になる報酬額は?
そしてもう一つは、
イラストのコンテストで優勝した
僕の描いた絵が「国際イラストレーションコンテスト」でグランプリを受賞したのです。
受賞画面↓
→セルシス×アドビ社主催!国際イラストレーションコンテスト グランプリ受賞!入賞する為に必要なこととは?
リアル成功曲線?!
長い長い苦しい日々が続いた後に、急激に成果が出始める
これは、まさに成功曲線のことです!!
苦しくても毎日コツコツ描き続けてきたおかげでようやく世に認めてもらえる力が付いてきたのか、?!と、
……心から嬉しいと思えたのは実に4年ぶりです
苦労から解放される訳ではない
とても嬉しい出来事でしたが、その後しばらく経って落ち着いた今はどうかというと……
ぶっちゃけこれまで通りです、^_^
なぜなら、依然としてもっと上手くならなければならないし、
まだまだやらなければならないことが山積みだからです…
途中でお話した通り、目先の目標が達成されたところで、努力や苦労から解放される訳ではないのですね、
今後は、絵の技術を磨くだけでなく絵を描くことで生きていく力もつけていかなければなりません、
(まずは会社を辞めれるようにならないと…)
その為にやるべきことは朧げに見えてはいるんですが、これまたすぐには出来ないことばかりで、目標達成までのあまりに長い道のりに先が思いやられています、^_^
でもここまで来たらもう諦める訳にはいきません
………
何が言いたいかと言うと、
繰り返しになりますが、目先の目標を達成しても努力や苦労から解放されるわけではないんです。
なので、もしアナタが今挫折しそうな程辛い状況にあるとしても、それはアナタだけではないということ、
アナタよりも2歩も3歩も先を進んで眩しく見えるあの人も、もしかしたらアナタと同じく辛い状況にあったり挫折の危機に瀕しているのかもしれません、
超売れっ子のイラストレーターだって、何かしらの悩みを抱えて日々奮闘しているに違いありません
つまり人と自分を比較することには何ら意味はないのです、誰もが何らかの課題や悩みを抱えているのですから、
また、はるか彼方にあるゴールを見つめて、そのあまりに長い道のりに悶々とするのも同じく意味のないことです
大切なのは、今出来ることを着実にこなしていく事です
見つめるなら「今」を見つめましょう、
継続が最強
何かを成す為に一番大切なことは、
どんな時でも今自分が出来ることをコツコツと継続していくこと
ただそれだけです。
どんな状況でも、この継続力があれば達成できない目標はありません、
絵の上達にタイムリミットはない
それに絵の上達には時間制限がありません。
スポーツ選手のように年齢とともにパフォーマンスが落ちるという事がありませんから、
むしろ年を取れば取るほど画力は上がっていきます。
そう考えれば焦る気持ちも大分マシになりますよね、
なので、たとえ今が辛くても諦めちゃダメです、
コツコツ気長にやっていきましょう^_^
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