ある程度絵が上手くなってくると、色々と描けるものが増えてくる一方で、
自分の苦手な部分が明らかになってきたり、自分の理想とするレベルがいかに手の届かない遥か彼方にあるかが、分かるようになってきます。
絵の上達のためには、「ひたすら練習するしかない」と分かっていても、自分の目指す理想までの長すぎる道のりを思うと、
具体的にはこんな状態でしょうか?
やらなきゃならない事は分かっているんだけど、、どれから手を付けていいか分からないぐらい課題が山積み状態…
例えば、↓
・煽りや俯瞰が苦手
・いまだに鼻の穴を描く時ビビる
・左右のバランスが取れない
・顔描いたらもうお腹いっぱい、体描くの嫌
・手を描くのが苦痛過ぎる
・動きのあるポーズが描けない
・服の皺がどうゆう構造なのかサッパリ分からない
・線画はいい感じなのに、色を塗ると印象が変わる
・背景を描くなんて雲の上の話、・メカは大気圏外
・背景はいつも、テクスチャを貼って適当に誤魔化しちゃう……etc
やっぱり私には無理だ〜、逃げるが勝ち!
ホントやらなきゃいけないことは山程ありますよね、正にキリがないです…しかも全部すぐには出来そうにないものばかり…
目を背けたり、途方にくれてしまったり…
そうして立ち止まっている期間が長くなってくると、自分は一体何が描きたいのか、絵を描くのが好きなのかどうかさえも、分からないという危険な状態になってしまいます。
つまりある程度絵が描けるようになってきた中級者の方が上達できないと感じるのは、こうゆうどこから攻略すれば分からない大きすぎる壁が漠然と立ちはだかっている状態なんじゃないでしょうか?
こんな状態の時に、同年代の人が自分よりも上手に描けてる姿を目の当たりにすると、一気にやる気喪失してしまったりもしますよね…
という訳で、今回はそんな状態を打破する方法についてお話ししようと思います。
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目次
練習するべきものを一つに絞る
とりあえず、山積みの課題を前に途方にくれていても仕方がないので、一歩踏み出さなくてはなりません。
具体的にはどうすればいいのか?
練習するべき事を何か一つに絞るのがいいと思います。
何に絞るかは、自由に決めていいのですが、
僕がオススメするのは、「描くのが1番好きなもの」がいいと思います。
何かありますよね?
僕は、「顔」を描くのが好きだったので、実際顔ばかり描いてきました。
正面顔、横顔、煽り、俯瞰、あらゆる角度の顔を綺麗に描くために、研究に研究を重ねて、ひたすら練習してきました。
ただ、一つ注意点があります。それは
絶対に妥協してはいけない、
ということ
頑張ったし、これくらいでいいよね?
練習すべき事を一つに絞ったからには、それを妥協してしまっては元も子もありません……
ちょっとでも「変だな」と思う所があるなら、
とことん修正&研究&練習することが大切です、
これホント大切
好きなものだからこそ今アナタができる最高のクオリティで仕上げてください
決して楽ではないですが、好きなものだからこそ頑張れるはずです。
こうして好きなものをとことん描いていると、意外な事にそれ以外のものを描く力も上がってくるんです。
なぜなら、
こうゆう力が身につくからです↓
・自分の絵を疑う力、
・間違いを見抜く審美眼
・失敗を認め躊躇なく描き直す決断力、
・めんどくさがらず資料を参考にする力、
・何度でも描き直す粘り強さ、
この力は、何を描くにしても発揮されますからね。
そして、こうゆう力が身についてくると、次第に「何だって練習すれば、描けるんだ」という自信もついてきます。
苦手なものに挑戦する勇気が湧いてきますから。
これが手に入ったなら、もう他には何もいらないと言っても過言ではないですが、
他にも役に立ちそうな事や考え方を紹介しますね。
何かしらのヒントになれば、と思います、
描いている限りちゃんと前に進んでいる
自分の今やっている事が正しい練習方法なのか?、結果に結びつくんだろうか?と不安になる事があると思います。
なので、常に次のことを頭の片隅に置いておいてください。
「今やってることは決して無駄ではない、絵を描いている限りちゃんと前に進んでいる」
ということを。
実際、絵の練習方法って「これが正解」っていうのはないんです。だから、ここは自分を信じて頑張っていいんです。
今は辛かったり不安だったり、めんどくさい気持ちが先立ってしまいますが、後で必ず「自分のやって来たことは無駄ではなかった」ということが分かります。
なので自分を信じて乗り超えていきましょう。
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進むべき道は途切れる事がない
真面目に描いている限り、何かしらの発見だったり気づきというモノが必ずにあります。
例えば、鼻を上手く描きたいと思って練習していると、「鼻は、口や眉間と繋がってるんだなぁ」、という事に改めて気が付きます。
これは僕の実体験ですが、綺麗な鼻を描くためには唇からどうゆう起伏をたどって鼻に至るのかを理解していないと駄目だという事に気付いて、鼻を描くつもりがいつのまにか口を描く練習を始めていた事がありました。
こんな感じで課題は次々に湧いてきますし、全部繋がっています。
だからやるべきことが尽きることがありません。
やるべき事が尽きないと言うことは、それが進むべき道だということ。
マンネリやスランプにも陥りにくい
連続した課題(=道)があれば、そう簡単に迷うこともありません、
なので、何を描いたらいいかわからないという、
(マンネリやスランプといった状態ですかね、)
そうゆう悶々と時間を無駄にしてしまうような状態には陥りにくいです。
新たに現れた課題に取り組み続ける、これで前に進んでいけます。
そして、気付いた時には随分と上手くなっているものです。
目標の達成よりも、それに向かって一歩を踏み出す事が大切
さっきの話の様に、鼻を描く練習をするつもりが、口を描くことになっていたり、
他にも、
背景の練習をするつもりが、いつの間にやら花や草木を描く練習になってしまい、
依然として背景は苦手だけど、代わりに薔薇が描けるようになったとか、…
キャラクターの甲冑をデザインしようと思っていたら、金属の写り込みの表現をよく観察するようになって、なんでもかんでも鏡面仕上げのキラキラ甲冑を描くようになってしまったり、
実際には、目標とはかけ離れた方向に進んでしまうことが多々あります。
時には自分の絵柄(タッチ)さえもガラリと変わってしまうことも…
結果的には、描けるものが増えていって上達していくんですよね、
目標が遠くにあり過ぎると、諦めてしまいそうになりますが、とりあえず一歩を踏み出すことで、なんだかんだで意外と進んでいけるものです。
上手い人の絵を見るのが辛い
はじめにも少し触れましたが、自分が必死に練習している時に、上手く描けてる絵を見ると、やる気喪失しちゃいますよね?
そんな時に辛くならない方法はこちらの記事にまとめてあります↓
一言で言うと、上手い絵を見ることは「単なる学ぶきっかけである」というお話です。
上手い絵を見て落ち込んでしまう人は2つ勘違いしていることがあります、それに気づけばこの問題は解決できると思います。
まとめ
長くなりましたが、
「なかなか上達しないなぁ」という現状を打破するヒントがあったでしょうか?
今自分の前に立ちはだかっている「もっと上手くなりたい、でもやる事が山積み……」ってゆう壮大な目標(壁)は、時々見るくらいで良いんだと思います。
大事なのは目の前にある「小さな課題」に取り組んでいくことです。
まずは、好きな物をとことん描くのがオススメです。
小さな課題をクリアして小さな達成感を積み重ねて行きましょう。
それが継続できたなら、いずれそれが大きな自信となって難しい課題にも果敢に挑めるようになっていきます。
(参考記事→絵が下手、上手くならないとお悩みのアナタへ。挫折する前に考える4つのこと。 (努力はすぐに報われない=成功曲線とは!?)
かく言う僕もまだまだ修行中の身なので、あまり偉そうな事は言えないですが、
今までの経験で分かったことは、
「どんなに悩んでいても、結局今自分にできることは、コツコツ描いていくことだけ」だということ。
そう考えたら、ため息ばかりついていても仕方がないので、またペンをとる事ができます。
頑張っていきましょう^_^
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