模写の実践編第2弾というわけで、今回は大人気?漫画「まじかるタルルートくん」のタルルートを描いてみましょう!
今の若い人達は知らない人も多いのかも知れないですね…
コレがタルルートくんです!!↓
たこ焼きが大好物の魔法使いです
話の内容は、ドラえもんをちょっと過激でエッ◯にした様な内容です。
それはさておき、コレが僕が模写させて頂いたタルルートくんです↓
という訳で、これの作画工程を見てもらいながら効率よく模写するポイントを解説していきますね^_^
(今回は普通とはちょっとだけ描き方を変えています。デジタルじゃないとやり難い描き方ですが、アナログで描かれる方でも参考になると思いますので…)
では、見ていきましょう
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シルエットを塗りつぶす
通常ならモチーフの大まかなシルエットを線で描いてアタリを取るところですが、今回はシルエットを写真のように塗りつぶしてみましょう。
(これは加筆修正が簡単に出来るデジタルだからこそ出来るやり方かと思います)
模写を効率よくやるには、はじめの段階でモチーフの全体のシルエットを出来るだけ正確に捉える事が、最重要ポイントになります。
なのでこのやり方は、そのシルエットを捉える訓練には最適な方法だと思ったからです。
細かい部分に囚われず全体のシルエットを捉えてみましょう。
(従来通り線で形を捉えていく模写のやり方はコチラ→模写のやり方一から解説!初心者はまず模写をやって観る力を鍛えよう!(絵の上達の第一歩)
描いて見たら、元絵と見比べて「間違い探し」をして見ましょう
(見比べる時はスマホを横向きにすると見易いです)
良く観て下さいね
自分で気付く事が大事ですからね
……
では、答え合わせ↓
間違い沢山ありましたね、気づいていましたか?
こうやって間違いを発見するのにもコツがあります。
間違い探しのコツ
・頂点を結んだラインの角度で見る
手がラインからはみ出してます
・図形を導入する
どうゆう図形で捉えるかは自由です。
僕には写真のような図形が見えてきました…
シルエットの外の余白の部分も図形として見て下さいね。
間違いを見つける時は、見ている部分が顔だとか腕だとか、可愛く描かなきゃとか…そうゆう既成概念や主観を無視して、単なる図形として見てください。
そして、その長さや幅・角度を冷静に把握しましょう。
極端に言うと、絵を意味を持たない座標か何かだと思えば図形がぼんやりと見えてきます。
シルエット修正
さっき見つけた間違いを修正しました。
このシルエットを出来るだけ正確に合わせることで、描き直しの手間を大きく減らせるので、入念にチェックしましょう。
大体合ってますが、細かく見ると…
依然マントがちょっと長いですね、そのせいか足先をもうちょっと下に描くべきな気もします…
ざっくり線画描き込み
シルエットを正確に合わす事ができたら、細かい部分を描いていきましょう。
いきなり綺麗な線で描こうとせず、主要なパーツの位置を確認する意味でザックリと線を描き入れていきます。
アゴの位置や腰の高さ、顔や手、足の裏の大きさの比率をよく見ながら描き込んでいきます。
そして見比べます。また間違い探しです。
おかしな所ありますか?
良く探して下さいね、
では答え合わせ
上着の裾(腰の位置)が下過ぎますね、
左手を描くスペースが凄く窮屈です。この部分のシルエットをもう少し広げてあげましょう。
さらに描き込んでいく
上着の裾を短くして、左手の空間を少し広くとりました、
ここでもう一つ気になる点が見つかりました。胸の球の位置です。
元絵では、球の位置は顔の中心線よりほんの少しだけ右寄りです。
模写では、ちょっと右に行き過ぎてるのでもう少し顔の中心線に寄せましょう。
…それ以外にはもう大きな間違いはなさそうです、一気に仕上げていきましょう。
衣装の装飾など描き込んでいきます.
描き描き……
大体出来てきました、
完成
一応これで完成とします。
とは言え、まだまだ細かい間違いはありますね、
例えば…
元絵よりも杖の傾きが垂直に近い感じになっています。
これの原因は腕の角度が違うからです。当然、腕の角度が違うとその手に持っているモノまでその影響を受けてしまいます。
正しい腕のラインは下図の赤ラインですね。もっと急な角度です。
はじめの段階でも気づいていたものの、最後まで修正しきれませんでした……
こんな感じでまだまだ間違いはありますが、この絵を単独で見た場合、特におかしな点はありません。
均整のとれた可愛いキャラクターが描けてますよね?
それぐらいでいいんです、
模写は8割出来ていればOKだと思ってます。
100%を目指すとかなりの時間と手間がかかってしまいますし、今後オリジナルの絵を描く為に必要な事が学べるかというと、…ちょっと疑問です。
スーパーリアリズムというジャンルを目指さないのであれば、やらなくていいと思います。
→知らないと損?!漫然と模写しても絵が上手くならない訳とは?模写は8割出来ていれば十分?!
着色
塗りに関してはまた別の記事で説明しますね。
まとめ
お疲れ様でした、
いかがだったでしょうか?
はじめにも言いましたが、模写はやはり全体の形(シルエット)を合わす事が大切です。
コレが間違っていると、もう滅茶苦茶になってしまいます。
絵は各部の形が正しく調和してバランスよく成り立っています。なので、一箇所が狂うと他の部分にまで狂いが連鎖して、最悪全てのバランスが崩壊してしまいます。
それを食い止めてくれるのがこの全体のシルエットです。コレが合っていれば修正不可能な所まで崩壊することはありません。間違いを一つ一つ修正していくことで、必ず立て直す事ができます。
逆にシルエットが間違っていると、もうどこを修正しても狂いが無くならない、手の施しようのない絵になってしまい、一から描き直した方が早いという事態になってしまいます。
そして、
モノの形やシルエットを正しく把握するには、既成概念や思い込みを捨てる事が大切です。
顔の輪郭は卵型だとか、目はアーモンド型だとか、車は四角い箱型だとか、…
そういう思い込みや先入観を捨てて、見えるままの形を捉えられるようになれば、模写力やデッサン力は飛躍的に上昇します。
見えるままに描く、
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