絵の上達を阻む壁の中でも代表的なモノの一つが、
- 立体感ある絵が描けない!
- 煽り・俯瞰のアングルが苦手!!
- 奥行きのある構図がイメージできない!!!
といったものではないでしょうか?
例えば、キャラクターを描く場合、平凡な立ち絵なら描けるけど、立体感(奥行き感)のあるポーズが全く描けないとか…
たしかに立体感のある絵を描くのは簡単なことではないと思います。
でもその原因が
- 才能がないから、
- 生まれつき空間把握能力がないから
と決めつけて、絵の上達を諦めてしまうのはちょっと早計かと思います、
諦める前に今からお話する練習方法を試してみて欲しいのです、
という訳で今日は立体的な絵を描くために、「空間把握力をガンガン鍛える方法」についてお話ししたいと思います。
(もの凄い長文なのでお時間のある時にどうぞ)
ではでは、
………………………………………………………
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目次
立方体を描こう
立体感ある絵・イラストを描けるようにするにはどうすればよいのか?
その為には、兎にも角にもとりあえず立体物を描いてみるしかありません
なのでまずは一番描きやすそうな立体を描いてみましょう
それはすなわち、
四角い箱=立方体ですね、
とりあえず気の赴くまま描いてみましょう、
単なる四角い箱と言えども、いまいち立体的に描けないって人も沢山いらっしゃると思います。
さしあたってのコツとしては
見えない裏側の部分も想像してやることですね、
見えない部分も想像して描いてみる
これは少なからず頭を使わなければ出来ません、
見えない部分を頭の中に思い描いて…
壁の向こうを透視するつもりで…
ついでに立方体の重みなんかも想像してみるといいかも知れないですね
またはサイコロがコロコロ〜ッと転がる様子を思い浮かべてみたり…
なんとなくでいいので頭の中に空間を作ってそこにサイコロを転がしてみて下さい、
そんなん出来ないんですけど…
空間をイメージしやすくするためのコツとして「地面に影を落としてやる」といいと思います。
こうするだけでも大分違うんじゃないでしょうか?
少しですがそこにモノがあるように感じることが出来ると思います
見えない裏側を想像しつつ、出来れば空間のことも意識して20~30個くらい立方体を描いてみてください
かきかきかきかき……
慣れてきたら先へ進みましょう。
次は、ちょっとだけややこしい話をします....
遠近法(パース)のことを一通り知っておこう
話がややこしくなるのであんまり言いたくはなかったのですが、遠近法(パース)について少しだけ説明しておかなければなりません。
遠近法について全く知らないという方は、検索して一通り読んでおくことをお勧めします。
心配せずとも決して難しいものではないです。
遠近法とは?
当たり前の話ですが、
近くにあるモノよりも遠くにあるモノって小さく見えますよね?
そしてその距離が遠くなればなるほど、そのモノはドンドン小さく見えるようになっていきますよね?
そうゆう当たり前のことを論理的に説明してくれているのが遠近法です。
(なので別に難しくはありません、当たり前のことを長々と説明している感じです、)
距離が遠くなるほど小さくなっていき、....やがて見えなくなる
遠近法について詳しく話すと長くなりすぎるので端折りますが、
遠近法のなかで、「奥行き感のある絵(立法体)を描くために最低限知っておかなければならない事」は次の一点です。
平行するラインは一点に収束する
立法体には「並行に位置する辺(ライン)」が幾つかありますよね、
例えば下図の辺Aに平行な辺は他に3つあります。(下図の赤いライン)
この4辺を画面奥の方向にず~~っと延長していくと…… ある一点で交わります。↓
(その交わる点のことを消失点といいます。
モノの見え方は距離が遠くなるほど小さくなって…… 最終的には見えなくなる(消失する)のでそう呼ぶのでしょう、
別に消失点という名前が大事なのではなく、)
重要なのは、立体物を構成する辺(ライン)のうち並行に位置するものは全て画面奥にある一点(消失点)に向かって伸びていくということ、
並行するラインは全て一点(消失点)に収束する↓
空間の奥行きを表現するにあたって、とりあえずこれだけは知っておかなければなりません。
そうなんだ.....
....とりあえず今は「そうなんだ...」くらいに思っておいてください。
後で、また出てくるので
では続き↓
描いた絵の不自然さ(間違い)を見抜こう
お次は、自分の描いた立方体が本当に立方体かどうか確かめてみましょう、
歪んだ四角い箱は立方体じゃないですよ、
例えばこんなん↓
微妙に歪んでいます
上手な絵を描くためには、こういった自分が描いた絵のおかしな点・不自然さに気付けるかどうかも大切です、
…絵の不自然さ、
いわゆるデッサンの狂いというヤツですね、
デッサンの狂いに対して違和感を感じることが出来るかどうか…
そういった「注意深さ」や「疑う目・鋭い観察眼」もとても重要です。
それを確かめるために、ちょっとここで簡単な間違い探しをやってみましょう。
ちょっとした目の準備運動です、次の3つの問いに答えてね、
問題1、次の4つの立体の中で立方体ではないものを選んでください、
簡単ですね
答えは B です、
問題2、下図の大きい方の四角い箱Hの体積は、小さい四角い箱Gの約何個分ありますか?
これも簡単ですね、
答えは、約3個分です
簡単すぎましたか?
でもこれが分かるならとりあえず大丈夫です。
デッサンの狂いを見抜く力も、今回のテーマである空間把握・認識力も最低限備わっています。
その証拠に、さっき問題2に答えるとき頭の中でこんな風にイメージしたんじゃないでしょうか?
これが空間把握能力(想像力)です。
空間把握力なんて実際そんなものなんです。ごく普通の感覚です。
では、次は少しだけ難しいことを聞きます。
問3.下に「四角い柱が2つ並んだ画像」が4パターンあります。この中で位置関係が平行でないものを選んでください。
ちょっとしたひっかけ問題です。ヒントはさっきの遠近法(パース)の話……
Xでしょ!
答えは、Yです。
パッと見Xのように見えるのですが、並行でないのはYです。
納得できないんですけど……
遠近法はデッサンの狂いを見抜く時に大活躍する!?
理由は、さっき話した遠近法の話を思い出していただければ分かります。
平行な位置関係にあるラインを画面奥に延長すると、ある一点(消失点)に収束するってやつ……
聞くよりも見たほうが早いと思うので、下図を見てください。↓
さっきの4パターンの画像はこの絵をそれぞれに切り抜いたものなのですが、
「う」以外の柱を画面奥に向かって延長させると……↓
一点で交わります!
つまり「え、あ、い、お」の柱は平行に位置しているということ。
遠近法は、こうやって「微かに感じる違和感を明確にする」のにすごく役に立ちます。
自分の描いた絵が微妙に歪んでるんじゃないか?とか、立体感が微妙に不自然だな…とか微かな違和感を感じた時に、その原因を炙り出す事が出来ます!
つまりデッサンの狂いを見抜きやすくなるってこと。
慣れてくれば立体的な絵を描こうとしたとき、上図の赤いラインが自然と頭の中に見えるようになります。
そうなれば、立体感を表現することも奥行きのある構図をイメージすることもそれほど難しくなくなります。
→絵を上手く描くための鍵!デッサン力とは一体何なのか??【イラスト添削&アドバイス】
これがデッサン力と空間把握能力の基本の「き」です、
今話したことが普通に理解できたなら大丈夫です。立体的な絵を描くため素質(才能)は十分にあります。
問題3に関しては、今まで遠近法を知らなかった人にとってはイマイチ理解しにくかったかも知れません......
でも、慣れれば分かるようになりますので大丈夫ですよ。
空間把握力はみんな既に持っている
普段の生活の中で
- 距離感が掴めないせいで目の前にある鉛筆をどうしても掴むことができない、とか、
- ふつうに前を向いて歩いていたのに、突然電柱に頭をぶつけて倒れてしまった、とか、
そうゆう経験がなければ空間認識能力に問題はありません。
なので「私、生まれつき空間把握力ないからなぁ…」とモヤモヤかするのはもうやめましょう^_^
空間把握力を鍛える基本手順
ここまで読んでいただいて、いかがでしたでしょうか?
まずは想像で立方体を描いてみて、
絵の間違いを見抜くための準備運動をしてもらいました。
これくらいなら別に難しいってことは無いとおもいます。
簡単ですよね。
ですが今後、どんなに複雑な立体物を描くにしてもこれが基本になります、
立体物を描くための2step
step1.まずは描こうとするモノを頭の中に思い描く、
- 特定のアングルから見た時にそれがどう見えるかを自分の頭で考えてイメージしてください、
- そして下手でもいいので、それを一旦描いてみて下さい
step2.その絵のデッサンの狂いを正す
- 資料などを活用しつつ、描いた絵の不自然さ・間違いを見抜き(洗い出し)、それを修正してください。
*STEP1で上手くイメージできない場合や、STEP2で自力で修正できない場合は資料を活用してください。
この2stepです。
そして、これが空間把握力を鍛えるための手順になります。
こんな風に書くと「それができないから困ってるんだろ!?」と思ってしまうかもしれませんね、
なので長い前置きはここまでにします。
お次は、この2stepを実戦を通してやってみましょう
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【応用編】四角い箱を使って人形を描いてみよう!!
という訳で…
言葉通り、四角い箱を組み合わせて人体を模した人形を描いてみましょう
では、早速描いていきましょう
作画工程
でもよく考えてみて、描いてるのはただの四角い箱だよ.....
大きさや向きが違う四角い箱が20個弱描いてあるだけ、
さっきやって頂いた「立方体を描くこと」は、空間把握力を鍛えるための基本であり有効な方法なのですが、
いかんせんやってても面白くありません………^_^
速攻で飽きてしまいますよね?
ですが立方体を使って何かを形作るなら、話は変わってきます。
そこにやりがいや意味が生まれてくるので。
デッサンの狂いが見つけやすい??
立方体の大きさ、向き・角度、位置関係の一つ一つが意味を持つようになるので、デッサンの狂いも見つけやすくなります。
また、それぞれの箱を相対的に見るようになるので違和感にも気付きやすくなります
- 腕が短いな、とか、
- 足の角度がカッコ悪いな、とか
- 胴体がこの向きなら腕の向きはこうでないとおかしいな、とか
こうやってその箱の役割・意味と照らし合わせて絵の悪いところを探すことができます。
その代わり、よ~~く考えなくてはならない…
ですが、もの凄くよく考える必要がでてきます。かなり頭をつかいます。
想像力を働かせ、人の形を成す自然な配置・角度にしなければなりませんので。
ですが、ただ単に立方体を描くことに比べたら断然やりがいがあって効果も高い練習方法であることは間違いありません。
上手く描けたら喜びもひとしおです。立方体は描けても大して嬉しくありません…
という訳で、さらに描いていきましょう
STEP1. カッコよく描いてみよう
単なる四角い箱の集合体と言えども、意識して格好良く見えるように描いてみてください、
カッコいいロボットを描くつもりで
アングルなども工夫して、
頭の中に思い描いてみてください。
実際、さっき描いた人形を「カッコよさ」を意識して描きなおしてみました↓
主な変更点は次の通り↓
修正したことで「戦士」「攻撃態勢」といった雰囲気が演出できたと思います。
単なる四角い箱の向きを変えたり、奥行きをもたせるだけでガラリと雰囲気を変えることが出来ます。
これもこの練習方法のおもしろい所です。
どうでしょうか?
結構難しいですよね?
かなり頭を使います、
また後で触れますが、この頭を使うということが空間把握力を鍛える上ですごく重要なポイントになります。
STEP2. 違和感を感じる部分はないか?デッサンの狂いを見抜こう!(遠近法の出番??!)
デッサンの狂いがないかも見てください、
ここでの間違い探しはさっきの3つの問題ほど簡単じゃないかもしれないですね、
四角い箱としては正しく描けていたとしても、
人体を構成する1要素としてはどうでしょうか?
角度や大きさ、位置関係もよく見なおして正す必要があるのでなかなか手強いです、
コツ1:全体を見る
コツは全体を見ることですかね、いったん絵から顔を離して見てみてください、
それか一度トイレに行ってきてください、
そして帰ってきて見た時に、直感的に「なんか変だ!」と感じる部分があれば、そこに狂いが潜んでいます。
(人間というのは不思議なもので、自分の絵をじ〜っと見ていると間違いを正当化してしまうので、パッと見た瞬間の直感が大切だと思います。)
コツ2:遠近法(パース)を適用する。
人形を構成する箱の中で奥行き感があるものについては、遠近法を意識して描いてください。
奥行き感というのは、こうゆう風↓に見える構図のことです。(説明が難しいので図示で...)
画面手前から奥に向かうに連れて小さく見えるヤツ…
消失点をどこに配置すれば自然な奥行きになるか?
消失点を変なところに設置すると不自然な(デッサンの狂った)絵になります。
遠すぎても近すぎてもダメです。
実際、僕もここではかなり手こずります。
自然な奥行き感が表現できるまで何時間もかかることも、何度も修正することも多々あります。
プロでも一発で描ける訳ではないので、安心してください。
自然な奥行き感が生まれるまで何度も描き直してくださいね。
慣れれば下図のような赤い補助線が勝手に見えるようになります。
消失点の位置が大体決まったら、平行な位置関係にある辺は消失点に向かうラインに沿って描いてください。
例えば胴体部分↓
他にも奥行き感のある箱はいくつかあります。
黄色く色づけした箱がそうです、↓
他にもあるので見つけて、その箱の消失点がどこにあるのか分析してみて下さいね
(というかほぼ全部ですね)
ちなみに頭部の箱の並行する辺を延長するとどこで交わるでしょうか?
消失点を割り出してみてください、
そしてその位置を近くするとどうなるか?また遠くするとどうなるかを考えてみてください。
おそらく不自然になります。首が折れているような絵になってしますはずです。
こんな感じで自分の絵を見直してみてください。
もし、自分の絵を見直して「どこかが変」なのは分かるけど、何をどう直していいかわからない場合は、もう人に教えてもらうしかありません。
出来れば、絵が上手くて真面目に答えてくれる人に聞いてください。
間違っても適当な返事をする人に聞いてはいけません、^_^
とにかくここでよく考え、間違いを探し、カッコよく見えるまで何度でも描き直すことが空間把握力と想像力を鍛えます。
慣れてきたら積極的に難しい構図(俯瞰・煽り)で描いてみよう
しばらく練習してみましょう、
空間把握力を鍛え上げろ!
さっきも言いましたがこの「四角い箱で人形を構成する練習」は、
もの凄く頭を使います、
頭を使うというのは、つまり想像力、空間把握力を働かせているということです、
働かせれば働かせる程、その力は鍛えられていきます。
絵を描くことでこそ想像力が鍛えられる!
想像力や空間把握力があるから絵が描けるのではなくて、絵を描くことでこそ想像力や空間把握力を鍛えることが出来るんです。
絵の上手い人は、生まれつき空間把握力が秀でていた訳ではなく、練習に練習を重ねてきたからこそ人並み外れた想像力を持っているんです。
一般に「絵の上達のためには、とにかく描きまくれ!」と言われているのはこうゆう意味でもあるんですね。
とにかく数をこなして想像力を鍛え上げてください^_^
「模写しか出来ない」からの脱却
余談ですが絵を始めて間もない人(初心者の方)は、
この時の頭を使う感覚をよく覚えておいて下さい。
模写をする時とは、全く違う感覚であるはずです。
(模写は思考力を全くと言っていいほど必要としません、そっくりに描き写すためには、ただただ見たまんま描くことがコツです。つまり模写において大切なのは観察眼です。)
「模写はできるけどオリジナルの絵が描けない」と悩む人にとってはコレが解決の糸口になります、
オリジナルの絵を描くために大切なことは、自分の頭で考えて頭の中にイメージしたものを紙に描くということ。
ただ描き写すのではなく、考えて描けるようになれればオリジナルの絵を描くことはそう難しいことではなくなります、
参考記事↓
・模写はできるけどオリジナルの絵が描けない、を解決する!!)
・何も見ずに想像だけで絵を描くためには???描き方を覚えるってどうやるの?練習方法を解説!
頭の中で回転させてみよう!
さらに慣れてきたら、同じポーズを違うアングルから描いてみましょう、
例1
アングル変更(正面 ⇨ 右斜め上方)
例2
アングル変更(正面 ⇨ 左手前斜め上方)
これが出来るようになれば一人前です、^_^
空間把握力、想像力をフル稼動させなければなりませんのでなかなか難しいとは思います。
でも四角い箱ならまだ簡単な方です。
これを人体でやろうとするともっと難しいです。
なぜ人体だと難しいのか?
またまた余談ですが、
ここで多くの人が思い違いをしていることがあるので補足しておきます、
なぜ色んなアングルから人体を描くのが難しいかというと、人体を描く場合は、単純な四角い箱ではなく複雑な構造をした骨格と筋肉を描かなければならないからです。
「空間把握力や想像力がないから」描けないと思っている人が多いですが、
原因は、人の体の形をよく知らないからです。
どんなに絵が上手い人でも知らないものを描くことは出来ません。
つまり知識の問題です、
人体に関して地道に勉強して知識をしっかり頭に入れてください。
- 筋肉ってどんな形をしているのか
- 特定のアングルから見るとどう見えるか
- ポーズによってどう変形するか
それを覚えてください、
さすればどんなポーズも立体的に書けるようになりますよ^_^
それについてはこの記事に詳しく書いています↓
体の描き方をマスターせよ!空間把握が苦手でも立体的な人物イラストを描く方法とは?!
とりあえず空間把握力は十分なレベルに達している
四角い箱を使って上手に人形を描けるようになれれば、空間把握力や想像力はかなりのレベルに達しています。
これに加えて人体構造についての知識を身につけたなら、キャラクターも自在に描けるようになります。
他にも単純な構造物なら上手に描けるようになっているはずです。
テレビとかの家電製品、食器とかの日用品、
または単純なアニメキャラくらいなら立体的に描けるようになっているでしょう。
ここまで来たらとりあえずひと段落していいと思います。
......
ですが、これで終わりという訳ではないですよね?
もっと描くのが難しいものがまだまだありますから
更なる画力アップのために!!
これから進む先には、さらなる複雑な構造物達が待ち受けています。^_^
悪鬼の如く難しい奴らが…
空想上の生き物であるモンスターや、
または乗り物や、メカ、巨大兵器、
そして緻密なデザインが施された武器や防具、装飾品などなど…
………
これらを描くには超シビアなデッサン力が求められます、
でも恐れるなかれ、
やることはこれまでと同じです、
何を描くにも基本は四角い箱を描くことに通じています。
つまり、途中で出てきた2stepです。
STEP1.描こうとするモノを自分の頭に思い描いて、まずは描いてみる
STEP2.そして、その絵の不自然な点や間違いを修正する、(デッサンの狂いを正す)
ということ。
(*STEP1で上手くイメージ出来ない場合や、STEP2で自力で修正できない場合は資料を活用して下さい。)
【余談】はじめから資料を見て描いたらダメなの?
もちろん初めから資料を参考に描いても良いのですが、特に初心者の方は自分の頭で考える・イメージする力をここで少しでも養ってください。なぜなら既に経験済みかと思いますが、適切な資料を用意したからと言って上手な絵が描ける訳ではないからです。
資料を元に頭の中で描きたい絵を「イメージする・思い描く」という想像力が絶対に必要になります。絵を頭の中で組み立てるという立体的な考え方が大切です。その感覚をこの練習を通して是非掴みとって欲しいと思います。
長くなるので詳しくはまた別の機会に…
→絵を上手く描くための鍵!デッサン力とは一体何なのか??【イラスト添削&アドバイス】)
では続き↓
これまでの練習で空間把握力はしっかりと鍛えられています、
今後必要になるのは、もっともっと練習して「描き慣れること」です。
要は「習うより慣れろ。」です
難しいのではなくやる事が多いだけ
立方体や人体を模した人形を描くのに、さほど手間はかかりませんが、
複雑な構造物になると、凄まじい手間がかかります、
なぜなら描く量が何十倍にも増えるからです、
乗り物でいうと、タイヤ、ホイール、車体フォルム、計器類やエンジンのディテール、ボルト一つ一つ、......etc
何十倍にも増えた構造物一つ一つに対して、頭にイメージし、描き、そしてそれぞれの狂いを修正していかななければなりません、
これは「人並み外れた空間把握力が必要…」とかそうゆうことではなくて、単に「仕事が多くて大変」ということです、
さらに言い換えると
超めんどくさい
のです、
「難しい」のと「めんどくさい」は、全然違います。
このあたりも混同しないようにしましょう、
(めんどくさいことを日頃から継続してやるのは、簡単ではないのでそうゆう意味では難しいかもしれませんが、そういう問題はまた別の機会に…)
要は面倒でも、逃げずに地道に描いていくしかありません、
僕も昔、チェーン一本描くのに5時間くらいかかっていましたが、今では30分で描けます。
なぜなら何本も描いてきたので、単に「描き慣れた」からです。
(参考記事→グリザイユ画法メイキング!30分でチェーンを描く!絵を描き上げるのに根気は必要か?)
なので、とにかく沢山のモノを描いて「めんどくさい」という感覚が麻痺するくらいに慣れてしまいましょう
身も蓋もありませんが、描けるようになるためには、とにかく描きまくるしかありません。
練習あるのみです。
まとめ
お疲れさまでした
最後です、立体的な絵を描くための空間把握力を鍛える練習方法についておさらいしておきましょう
まずは一番描きやすい立体物「立方体」を描いてみよう
- 見えない部分を頭の中で想像しよう
- 考えることで空間把握力が鍛えられる
- 遠近法について一通り勉強しよう
四角い箱を組み合わせて人形を作ってみよう
- デッサンの狂いを見抜く目を養なおう
- よく考え、頭を使って描くことで想像力を鍛え上げよう
- 遠近法を実戦でも活用できるようになろう
立体を頭の中で回転できるようになろう、
- 練習の成果を駆使して難しい構図にも挑戦しよう。
モノの形をよく知ろう
- 勉強してモノの形に関する知識を身につけ、複雑な構造物も描けるようになろう
数をこなして描きなれよう
数をこなして慣れることで精神的な弱さを超越しよう
という訳で今日は「空間把握力を鍛える練習方法」についてお話ししました。
それではまた^_^
………………………………………………………
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