*顔は描けるけど体が描けない?
顔を描くのが好きな人は多いけど、
ついつい体は練習不足になってないでしょうか?
身体を描く練習が不足している人が陥りがちな状態といえば、次のようなモノがありますね!
早速見ていきましょう!
体を描くのが苦手な人はこんな人?
- 手足や胴体の長さ、顔と手の大きさの比率など、基本的な情報を全く知らずになんとなく描いちゃってる……勉強の仕方もわからない、
- 体を描くとなぜか手足が棒みたいになってしまってどう描き直しても幼稚な絵になってしまう…
- 単純な立ち絵は得意だけどキャラにポーズをとらせようとすると途端に下手くそになってしまう…
- 鏡の前でいちいち自分でポーズをとってスケッチするのがめんどくさい、そもそも絵を描きながら取れるポーズではない…
とまあ…色んな課題を抱えてらっしゃることでしょう、
これらの悩みを一挙に解決してくれる方法があります。
見ていきましょう^_^
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目次
優しい人物画
…と、その前にちょっとお聞きしたいのですが
アンドリュー・ルーミス著「やさしい人物画」
皆様はこの本を知ってらっしゃいますか?
結構有名な本みたいなのですが…
見た感じ、人物画の描き方について書かれた地味な本…
かと思いきや
侮るなかれ!!
もう完全に初心者の域を脱することが出来たと思います、
このくらい上手くなりました↓
参考記事→画力アップの起爆剤!漫画を描けばイラストは爆発的に上手くなる!!絵の上達過程公開第2段!!
もうお気付きかと思いますが、皆さんの悩みを解決する方法は、この「優しい人物画(A.ルーミス著)」の中に書かれているのです。
何が書かれているのか、紹介していきますね、
超簡単な骨人形に筋肉をくっつける書き方!
↑特筆すべきはこの部分
まず最初に写真にあるような骨の人形を描いてから、それに筋肉をくっつけて人体を構築していくという描き方です。
骨人形は極端に言うとこれ↓
ハリガネ人形
これを立体的かつ少しリアルにしたものです、
簡単なんだけど人体の骨格が見事に再現されているんです
- 関節の骨のでっぱり、
- 足のライン(ちょっとS字)、
- 胸の厚み、
- 骨盤までも!
- etc...
骨人形を使った作画工程は?
実際に骨人形を使ってどうやって絵を描くかというと…
まずは骨人形を描きます↓
続いて筋肉をくっ付けていきます↓
いらない線を消して、完成!!!↓
以上!!
まずはこの骨人形を模写して自在に描けるように覚えてください。
(参考記事→ 何も見ずに想像だけで絵を描くためには???描き方を覚えるってどうやるの?練習方法を解説!)
……と、その前にこの人形を使うメリットを詳しく説明しますね、
(きっと描きたくなってくるはずだから^_^)
骨人形を使う5つのメリット
人間の骨格を単純化してある
人物画(キャラクター)を上手に描くためには、「人体の構造・骨格を知れ」とよく言われますが、人間の骨は全部で100本以上、
……覚えられません。
でもこの人形を描けるようになることで、その課題は自ずと達成されます、
(細かい骨は描けなくても大丈夫なのです、)
↑これを自在に描けるようになることで人体の構造が大体理解できます
身体の各部位の長さ・大きさの比率を正しく描ける
絵を描く時、体のラインや関節のディテールに気を取られていると、気付いた時には腕が長過ぎたり、胴が短か過ぎたり顔が大きすぎたりしてしまいませんか?
ですが、簡単に描けるこの人形なら余計な事(細かい事)を考えなくていいので、体のバランスを正しく取ることが出来ます。
そして、数をこなす内に体の各部位の長さ・大きさの知識も自然と頭に入ります。
手軽に色々なポーズをとらせることができる
この骨人形は慣れればとにかく簡単に描けるので、単純なモノなら鏡の前で自分でポーズをとる必要も参考資料を探す必要もなくなります、
2〜3分でサクッと人体のアタリがとれます。
躍動感を表現しやすい、
細かい描き込みは後でやればいいので、ダイナミックな動きを強調する事ができます、
手前に伸ばした腕など、描きにくいポーズもこの人形だと意外と簡単に描けます。
筋肉の正確な描写と遠近感を同時に表現することは難しいですが、「まずは単純な棒(骨人形)で遠近感を出してから、それに筋肉をくっ付ける」という様に分けて描いてやることで、随分とやりやすくなるはずです。
とっても役に立つ事が分かってもらえたでしょうか?
早速模写して自在に描けるようになってみましょう。
早ければ1〜2日、遅くとも1週間あれば覚えられるんじゃないかな、と思います。
デッサン人形より遥かに優秀!?
デッサン人形ってものがあるけど、この骨人形に比べたらあまり役に立たない……
あれはどう見ても骨格をリアルに再現できていないので、
あれを参考にして描くと絶対手足が棒みたいになります、何故なら手足が棒で出来ていますから
デッサンフィギュア(ドール)は役に立つ
でもこうゆうのは役に立ちます↓デッサンフィギュア?ってやつ、
僕も男女一体づつ持ってます。
値段もピンキリで2千円〜1万円台まで色々あります
が、粗悪品が多いみたいなので購入の際はレビューなどよく見て買って下さいね。
→絵を上手く描くための鍵!デッサン力とは一体何なのか??【イラスト添削&アドバイス】
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筋肉の形を知る
そしていよいよ、筋肉を骨にくっつけてキャラクターを創っていく訳ですが、
この本の中盤以降は、筋肉の形がわからない人の為の参考資料みたいになっています。
これを見ながら筋肉を描いていきます。
体の各部位の微妙なラインの意味、筋肉の成り立ちを理解しながら描いていってください。
【コツ】大まかな塊ごとに描いていく
↑筋肉はこうゆう大きな塊ごとに分割して考えると覚えやすいですよ、細かい筋(すじ)や腱みたいなものは無視して大丈夫です。
早くても1ヶ月(1日平均2〜3時間)は練習が必要かと思います。
腕や肩は難しい…
特に腕は捻ると全く別の表情を見せるので覚えるのが大変です!(と言っても全部を完璧に覚えなくても大丈夫、僕も覚えてません(^_^*)
足や、胴体などは比較的簡単だから、最初に覚えちゃいましょう。
足や胴がリアルに描けるだけでも周りのライバル達とかなりの差をつける事ができますよ、
人体解剖図が少な目なのが玉に傷…
やさしい人物画は素晴らしい教本なんですが、残念ながら人体の解剖図がちょこっとしか載ってないんですよね、
これだけだと、アングルが少し変わっただけで筋肉をどう描いたらいいか分からなくなってしまいます、
なので僕はこちらの教本も併用していました↓
挿絵のクオリティはちょっと下がるけど、当時はヘビーユーズしていました、
後、新しい本だとこれが結構人気あります↓
この知識が一生の財産になる
見た瞬間に、「うまっ!」と思わされる絵は、こういった体の微妙なラインがしっかり描けています。
これはなんとなく想像で描いている人には、永久に出来ない事だと思います。
ですが意外とこうゆう手間を惜しまずに描いたほうが失敗が少なく、かえって効率的に描けるんです、
ここで勉強した事は、今後キャラクターを描いて行く上で一生の財産になるはずです。
僕もこの本に出会わなければ、いまだ素人の域を出られずに居たかもしれません、
今ではこれくらい描くようになりました↓
(参考記事→絵は独学でもこんなに上手くなる?!ド下手だった僕の10年間の上達過程公開!)
なので「やさしい人物画」は僕の絵描き人生の命運を分けた一冊と言えます。
是非参考にしてみて下さい。
人体の作画工程をもう1例紹介
骨人形を使った作画工程をもう一例紹介↓
手前に伸ばした腕や膝など、人体を立体的に描くのが苦手という人はこちらの記事も参考にしてみてください
→体の描き方をマスターせよ!空間把握が苦手でも立体的な人物イラストを描く方法とは?
→立体的な絵が描けない、を解決する!空間把握・認識能力をガンガン鍛える練習方法とは?!パースについても解説
→絵を上手く描くための鍵!デッサン力とは一体何なのか??【イラスト添削&アドバイス】
最後に(やさしい人物画の欠点)
やさしい人物画は易しくない……
一般的にこの教本は初心者向けみたいに紹介されてることが多いですが、実のところ結構難しい内容になってます。^_^
(文章がかなり多い上に、淡々とした口調なので余計にそう感じると思います…)
特に一字一句しっかり読んで「取りこぼしのないように勉強しよう」という真面目な方は、投げ捨てて(破り捨てて)しまうかもしれません…
「なんじゃこりゃ!意味わからん!!」と…
実を言うと僕もちゃんと読んだのはほんの一部だけです。
それでもめちゃくちゃ為になりました!
効率的な読み方は?
という訳でやさしい人物画の効率的な読み方についても記事にしてみました↓
ここだけ読めばOK!やさしい人物画の効率的な読み方伝授!人物イラストが飛躍的に上達するよ^_^
参考にしてくださいね、
それではまた!
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