キャラクターの顔を描く上で、多くの人がつまづいてしまうのがアオリではないでしょうか?
特に鼻の穴を描くのが苦手な場合、アオリの顔も漏れなく苦手になってしまいがちです……
ですが、「鼻の穴を描くとどうしてもブサイクになってしまう!」という方 沢山いますよね?^_^
ですが、鼻の穴を描いてブサイクになってしまうのは、ある事が原因になってることが殆どです。
それは、
「描く位置を間違えている」
ということ。
アオリのアングルに限らず、顔を上手に描くためには、まずは輪郭の形がどんなモノであるかを知ることが大事です。
そして次に、目、鼻、口の各パーツがその輪郭の中で、どこに位置するのかを理解していることも同じくとても重要です。
なので、今日はアオリアングルにおける輪郭の形と各パーツの位置がどこになるのかを改めて見ていきましょう
ではでは↓
と、その前に正面顔の描き方をまだ読んでない方は、こちらを先に読むことをお勧めします。↓
どのアングルを描くにしても正面顔の描き方がベースになってきますので^_^
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輪郭の形は?
まずは正面顔の輪郭の形はこんな形です↓
若干面長で顎先に向かって緩やかに細くなっていくような形です。
そして、この形はアオリアングルになるとこうなります↓
十字線を描くとこんな感じ↓
正面顔が縦方向に少し縮んだような形になりましたね。
こうなる理由は横からみて比較するとよくわかります。↓
角度がついたことで、目に見える顔面の範囲が縦方向に狭くなるからですね、
そして次に、各パーツの適正な位置も以下のように変わります。↓
顔面が斜め上を向いたことで、各ラインの見え方がアーチ型に変形して、全体的に上に持ち上った感じになります。
ですが、それぞれのラインの位置関係(比率や間隔)は殆ど変わりません。(唯一鼻頭の位置だけ変わりますが…。後で詳しく説明します。)
各パーツの適正位置を決める
輪郭の形と顔のパーツの位置については、下図をよく見て大体を覚えてしまった方が早いです、
が、一応描き方を説明しときますね、
まず正面顔の場合と同様に、アオリの輪郭に目、鼻、口、の適正な位置を示すラインを描きます。
(描き方は正面顔の時と同じです。)
眉毛のラインは頭の天辺と顎先の真ん中(紫のライン)
鼻頭は眉毛と顎先の真ん中、
口は、鼻頭と顎先の真ん中(水色のライン)
目は、眉毛と鼻頭の真ん中より少し上(緑のライン)
正面顔の場合と全く同じです。
そして、これを全部アーチ型に変形させてください。
これで、出来上がりです↓
………
理屈で考えるより、覚えてしまった方が早いです、
では、このラインに沿ってパーツを描いて行きましょう。
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眉毛を描く
…眉毛描きました…(眉毛は簡単です^_^)
目を描く
アオリのアングルでは、顔のパーツはアーチの形を意識して描くといいと思います。
こんな感じ↓
口を描く
口もアーチを意識して描くと、よりアオリのアングルを強調できます、
こんな感じ↓
鼻を描く
鼻を描く時は、注意しなくてはならないポイントがいくつかあります。
まずは、鼻頭の位置が正面顔の時よりも上になるということ。
正面顔の時は、眉毛と顎先の真ん中が鼻頭の位置になるんですが、アオリの場合はその位置よりも少し上になります。
理由は簡単で、顔面が上を向いた事で鼻頭が少し上に見えるからです。↓
言い換えると鼻の穴がよく見えるようになった、ということでもありますね、
鼻頭が少し上になったことで、元々の鼻頭の位置に鼻の穴を描く感じになりました↓
ここで、鼻の穴だけ描くと「どうしてもブサイクになって嫌!」という場合の対策として、こうゆう描き方もあるので紹介します↓
三角形ぽいものを描く
よく使われてる描き方ですが、現実に存在しない線を描くのは、なんとなく抵抗ありますね…
鼻頭の下部にちょっとだけ陰を描く
鼻の高さが表現しにくい気がします…
鼻筋を描く
個人的にはこれが一番オススメです。
あと余談ですが、鼻の穴を描くとどうしても変になるという方は、自分の目が「鼻の穴を描くことに慣れてない」というのも原因の一つかもしれませんよ、
人間の脳は意外と思い込みが激しいもので、描き慣れてないものを「変だ」と拒絶してしまうんです。
なので諦めず、鼻の穴を描き続けていると段々と慣れてきて、いつの間にか上手く描けるようになったりします。なのでめげずにトライしてくださいね。
鼻の高さを表現する為のポイント
せっかくなので、鼻を高く見せるポイントについてもお話しします。
リアルな鼻の輪郭は本来はこんな感じです↓
鼻の穴の下に潜り込むようなラインをしています。
参考写真↓
「名もなき美女より」
これを線で描いたら大抵は変になってしまうのでわざわざ描く必要はないと思いますが、
このラインが鼻の高さを表現する為のポイントでもあるので、知っておいて損することはありません、
このラインから分かるように、鼻のつけ根の中央部と外側には、高低差があります。中央部が外側(鼻の穴の淵)より高くなっています。
この高低差を考慮して鼻を描くのと、無視して描くのとでは、その出来栄えは全然違ってきます。
鼻は平らな顔面にいきなり生えているわけではないんです…
鼻と唇は繋がっていて、唇も顔面より少しだけ出っ張っています。
唇の出っ張りと鼻先の出っ張りを同時に描くことで、始めてツンと尖った綺麗な鼻を描く事が出来ます。
とは言っても、これを描くのは手間がかかるし結構難しいので今はそれ程気にしなくてもいいと思います。
ですが、特に「リアルタッチで綺麗な顔が描きたい」という場合は、必ず知っておかなければならないことです。
なので頭の片隅にでも置いといて下さいね^_^
では続き↓
輪郭を整える
顔のパーツは全部描き終えたので、それに合わせて輪郭を調整します。
この時に注意するポイントは、以下の3つです。↓
こめかみのくぼみ、
頬骨の出っ張り、
顎先の両脇のくぼみの3つです。
これらを意識して調整すると↓
綺麗になりましたね、^_^
続いて色を塗っていきます。
着色
まずはベタ塗り
明るくなる面を塗ります。↓(光源は正面よりやや下に設定しています、鼻を高く見せるにはこの位置が一番かと思います、)
明るくなる部分を分かりやすくする為、色付けしました↓
具体的には以下の部分が明るくなります↓
続いて陰になる部分を描きます。↓
分かりやすく色付けすると↓
さらに「濃い陰」を描き込みます。(綺麗なアオリ顔を描くためには「鼻を高く見せるコト」がキモになります。その為、もう1段階陰を描き足します。)
色付けするとこんな感じ↓
特に鼻頭の上が暗くなるのがポイントです。
(唇の出っ張りもこの陰で表現できます。)
鼻頭の上が暗くなるの理由は、鼻筋のラインの角度が鼻頭の上で少し変わるからです。↓
物体の明暗は光が当たる面の角度によって変わります。詳しくはこちら↓
最後に化粧を施します。↓
後は髪の毛を描いて完成です。
完成
何種類かバージョン違い載せときますね。
最後に
最後まで見ていただきありがとうございます。
今日はアオリ顔の描き方を紹介しましたが、実際にはこんなにトントン拍子に描けるわけではないんです。^_^
不自然な部分を何回も修正しながら、やっとこさ描いてる感じです。時間にしたら3時間ほどはどうしてもかかってしまいます。
ただ、読んでくれる方に分かりやすく説明する為に不要な工程を省いてこの記事を書いているので、こうゆう簡素な内容になっているんです、
何が言いたいかと言うと、
「何回か描いて上手く描けなかったとしても、諦めず何回でも描き直して練習しましょう」
ということ。
輪郭の形と各パーツの位置を正確に理解出来ていれば、どんな顔でも綺麗に描けるのは確かです。
ただ、どんなに上手くなっても「簡単には描けない」というのもまた確かだと思います。
絵が上手くなるには、こうゆう泥臭い練習はどうしても避けられないんですよね……
というより、むしろ避けるべきではないと思います。
描きなおせば描きなおす程、確実に上手くなっていきますから^_^
という訳で今日はアオリ顔の描き方の紹介でした。
それではまた^_^
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