目次
「ロボットを描く基本 〜箱ロボからオリジナルロボまで〜」
ロボットを描けるようになるための、どちらかといえば初心者向けの本なんですが、
読んでみたところ、これはデッサン力アップにとても役立ちそうだなぁと思いました。
特に立体把握能力が激増しそうです、
(参考記事→立体的な絵が描けない、を解決する!空間把握・認識力をガンガン鍛える練習方法とは?!)
それについては、後で詳しくお話しするとして、まずは簡単に概要を紹介しますね。
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ロボットの絵が豊富に掲載されている
総勢15名のロボットイラスト作家によるラフ画がたくさん掲載されています。
いくつか模写するだけでもかなり勉強になりそうです、
個人的に神イラストレーター・タカヤマトシアキ先生が参加されていることが嬉しかったです、
(中身を見る前は、なんとなくダサい雰囲気を感じて心配していたんですが、そんなことなかったですね。
総じてカッコいいと思います。)
ちなみに本書を片手に僕もロボット描いてみました↓
作画工程はこちら→イラストメイキング!クリスタでロボットを描いてみた!
掲載されてる挿絵のデザインをたくさん拝借して描いてみました、^_^
自分でオリジナルメカを描く時、ディテールが思いつかなくて困ったら、本書の内容がサクッと活用できますよ^_^
身近なものからロボットをデザインする
本書の中盤、
生活の中で目にする何気ない日用品からロボットをデザインしていく過程が紹介されています。
日用品の具体例としては、
- 掃除機
- ゲーム機
- シャワーヘッド
- コーヒーメーカー
- オーディオ機器
- 便器(トイレ)
アイデア次第で、どんなものでもロボのデザインに活かせるってことが分かります、
デザインって無から生み出すものじゃないんですよね、
僕はずっとそうだと勘違いしていたので随分遠回りしてしまいました…
もっと早くこの本に出会いたかった、
どのパーツをどこに取り入れると効果的かっていう考え方についても解説されているので勉強になります。
(便器ロボットは流石にダサかったけど……)
武器(戦車、西洋甲冑)、動物・恐竜からロボットをデザインする
後半になるに連れ、ロボットのデザインに取り入れるモチーフも複雑なものになってきます、
例えば、
- 戦車
- リボルバー式拳銃
- 戦闘機
- 西洋甲冑
- 犬、猫
- ティラノサウルス
- トリケラトプス
- サメ…etc
かなりハイレベルな内容に……^_^
どんな技法書でもそうですが、後半は真似するのが難しくなってきますね、
ここでもデザインする際の考え方が解説されていますが「へ~、なるほど~」と…
分かったつもりにはなります^_^
工業製品としてのロボット
格好良さだけを追求するのではなく、機能性や稼働域などを考慮した「製品としてのデザイン」についても簡単に解説されています。
特に、2重関節ってゆう稼働域を広く確保できる仕組みがあるってゆうのは知らなかったので、勉強になりました。
あと、
ロボットはその骨格(フレーム)とそれを繋ぐ関節を、装甲で覆ったものなんですよ、っていう分解図(組立説明書)みたいなのが載っています。プラモデルの取説みたいなのが。
以前から、ロボットの足や肩って胴体にどうやって接続されているんだろう…と疑問だったので、
これが分からんことにはロボットって描けないな〜と。
でもこれに関してはちょろっとだけの解説だったので、残念でした…
あと9割がモノクロページです。カラーは初めと最後の数ページだけ。タカヤマ先生が描いたロボットの作画工程だけカラーです、
個人的には陰影の描き方が分かりやすいのでモノクロ多めでも気にはなりませんでしたが、
各ロボットの完成イラストだけでもカラーだったらもっと良かったかな、
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最後に個人的なオススメポイント
デッサン力(立体把握能力)向上に効果的面
色んな向きの四角い箱を描く
本書の序盤で四角い箱でロボットを表現してみよう、みたいなコーナーがあるんですが、これが初心者のデッサン力向上にとても役立つと思いました。
上の写真は一見ロボットのように見えるかもしれないけど、描いてるのは大きさと向きが違うだけの単なる四角い箱なんですよね、
こうゆう立方体を描くのって立体的な絵を描く練習としてはかなり有効だと思うんですけど、一つ問題が…
やっててもつまらないんですよね……
考えて描くから楽しい&やり甲斐もある
でも立方体を使ってロボットを描くという目的があれば、全然違ってくると思います。
この場合、ただ単に箱を書けばいいってわけじゃなく、ロボットらしさや格好良さを表現するために部位によって向きや大きさを考えて、それぞれを調和させる必要だって出てくるから、色々考えなきゃいけません、
- もっと肩パーツは大きい方がカッコいいかな、とか
- 足はもっと縦長の箱にした方がいいかな、とか
- 腕はもう少し上に傾けた方が構えてる雰囲気がでるかな、とか
頭の中で想像力を働かせて
四角い箱をいっぱい描くことになります。
これって凄くいい練習になると思うんですよね。
ちなみにこうゆうヤツを描いてみよ〜って事なんだけど、↓
(これ描くの結構難しかったです…手が特に^_^
ちゃんと遠近感・パースを意識しないと描けません…)
そしてめでたくロボットらしく描けたなら、楽しさや達成感も得られます、
四角い箱を描くことが、つまらない単純作業ではなくなるんですね。
他にもいっぱい描きました↓
かなり頭をつかいます。
つまり立体把握力や空間認識力を働かせているということ。
デッサン力・空間把握力を駆使してリアルティある絵を描けるようになろう!
なので、
- そろそろデッサン力をアップさせて初心者卒業したい!とか、
- 煽り・俯瞰などの難しい構図でも描けるようになりたい!
- アニメ絵ばかりじゃなくてリアルテイストな絵も描けるようになりたい!
と考えている人には特にオススメだと思います。
この練習方法をヒントに空間把握力を鍛える方法についての記事を書きました。↓
・立体的な絵が描けない、を解決する!!空間把握・認識力をガンガン鍛える方法とは??
・物体を面度捉えるための具体的な練習方法とは?!ガ〇ダムを描けばいい??
おまけ
なんか本の中で知らない言葉(専門用語?)がいくつか出てきたのでついでに紹介しときます、
クリンナップ
ラフな線画から綺麗な線を描き起こすこと。
一言でいうと、清書すること。って意味らしいです。
見得を切る
カッコいい決めポーズをする、みたいなこと。
歌舞伎用語?
見栄を張るとは違うみたいです。
見栄を張るは、自分をよく見せようと外見を飾るみたいな意味
ケレン味
迫力を出すために大げさな演出をすること
なんですって、
知ってました?
僕は知りませんでした、無知なので…^_^
という訳で、今日はデッサン力向上に効果的面な「ロボットを描く基本 〜箱ロボからオリジナルロボまで〜」のご紹介でした。
今度はもっとハイレベルなメカ描き方本探してみよ〜、
デッサン力を高めるにはパースについても一通り知っておきましょう↓
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