今日からゴールデンウィークで3連休です^_^
3日じゃ、ゴールド感あんまりないけど…
と言う訳で、今日は息抜きに、ちょっと昔話をしますね、
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陰の描き方が分かった時の話
僕は今でこそイラストに影をつけて立体的な厚塗りイラストを描くのが得意になったんですけれど、昔は陰のつけ方って全く分からなかったんです…
光が当たる所が明るくなって、光が当たらない所が暗くなる、それくらいは分かっていたんだけど、
例えば、こうゆう微妙な陰影がどうして出来るのか分からなかったんです…(手の甲の微妙な明暗↓)
手の甲には、全体的に光が当たってるのに
なんで微妙に陰ができてるの?!、
それは、「光が当たる面の向き(角度)が微妙に違うから」って今なら分かるけど、
当時は分からなかったから当然描く事もできませんでした、
例えば衣服の皺とか布がたるんだ様子とかですかね…、
あと風になびく旗とかを描くのが苦手というか無理でした、スカートのヒラヒラした感じとかも…
だからとりあえず上手い人の絵や写真を真似して、不自然に見えない様に誤魔化して描いていただけでした
自分が何を描いているのか理解できていなかったんです
そして、当時は「どうせ自分には出来ないのかも…」ってゆう諦めと不安な気持ちをいつも抱えていました
「どれだけ頑張ってもプロのような厚塗りイラストは描けるようにならないんじゃないだろうか…….」と、
出口の分からない迷路を彷徨うような気持ちでした…
でもある日気づいたんです。
明暗に微かな濃淡ができるその理由に。
モノを面で捉えろ!
「モノを面で捉える」
この言葉を始めて目にしたのはどこだったでしょうか…、?
はっきりと覚えてないのですが、タカヤマトシアキさんという神イラストレーター様の絵を見ていた時に、どこかに書いてあったんだと思います。
↑タカヤマトシアキさんの画集背表紙
この言葉の意味は、…??
たぶん立体的に把握しろ、みたいな意味なのは分かったけど……正確には理解できませんでした
タカヤマトシアキさんの描く絵はどれも素晴らしく、特にメカの絵がかっこよくて好きでした、
「なんでこんなに立体的に描けるんだろう、
メカのカクカクしたディテールを表現できるんだろう?
どうしてこんな微妙な明暗の違いを描き分けることができるんだろう??
う〜ん……上手い、うますぎる
うぅ……こんなん俺には描けないぃぃ……」
といつもの様に負のループに陥りかけた時、
やっと気がついたんです
「ん、待てよ、……
もしかして、…これって面の向き(角度)で明るさが変わってるんじゃないか?」って
明暗が違うと同時に面の向いてる方向も微妙に違う、
そうか!
たとえ光が当たっていても、面の角度が少しでも違えばその面の明るさは同じにはならないのか!」
これはメカという面の境界がはっきりとしたものだったから気づくことが出来たんだと思います。
当時僕は、キャラクターばかり描いていたので気づけなかったんです。
布や人物は面が全てなだらかな曲面なので、「面で捉えろ」と言われてもイマイチピンとこなかったんです、
だから、面の角度がどうこうという考えには至らなかったんですね、
タカヤマ先生ありがとう
この事に気づいてからは、
資料を参考にしなくても、自分の頭で考えて描けるようになりました。
「この面はさっき塗った面よりも光に対する角度が急だから暗くなるんだな、じゃあさっきよりも濃い色で塗ればOK」
ってゆう感じで、一個一個考えながら面に色を塗っていくようになりました
面で捉えにくい人物の曲面も、取り敢えず大まかな面の角度を想像して色をつけて、その境界をボカせばいいだけってゆうことも分かりました。
大まかな面の角度を考えるとゆうのは、極端に言うとポリゴン化する感じです、
もし、「陰のつけ方がイマイチ分からない」と悩んでいる方がおられましたら、一度、「光とそれを受ける面の角度」で考えてみてください
詳しくはこちら↓
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描くのが楽しくなった
それ以来、厚塗りの絵を描くのがずいぶんやりやすくなったと思います。
面白いようにリアルな立体感を出せるようになって、しかもそれが自分の頭で考えて出来るようになったのがとても嬉しかったんです…
「いつになったら上手くなれるんだろう……」
描いても描いても越えることが出来ない壁を感じる…
そんな不安と焦燥感に苛まれる当時の苦境に光が差した瞬間でした、
タカヤマトシアキ先生って?
主にトレーディングカードゲーム界で活躍されてるイラストレーター様で、画集が2つ出ています。
描くジャンルは正に「全て」です。
キャラ、ドラゴン、クリーチャー、メカ、背景に至るまで、どれもクオリティ超高し!です
(唯一萌え系は専門外とご自身で言われてますが)
リアルな存在感と重みを表現しつつ、それでいてとても爽やかな色使いをされるので一目でタカヤマ先生のイラストだと分かります。
あと、ご自身の経歴について、27歳まで実家暮らしのフリーターで「凄いバカ」だったと言っておられて、結構親しみやすい方なのかな?と思う一面も…
一つ目の画集の中で、「面で捉える考え方」と色使いについて、技術的な説明が載せられています。コレ↓
カード絵師の仕事 ドラゴンとメカのデザインからキャラクターデザインまで | ||||
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2つ目の画集はコレ↓(こっちには描き方などは殆ど載ってません)
タカヤマトシアキ ART WORKS | ||||
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どちらかと言うと「厚塗りがしたい、立体的な絵が描きたい」と言う方にとっては、絶対参考になる作家さんだと思うので一度見てみてくださいね。
(僕みたいに道が拓けるかも知れないですよ)
面で捉えることにより、観察の仕方が分かる
面で捉えるという考え方を知ったことで
モノの形を分析できるようになった気がします。
昔から勉強のためにpixivなどで上手な絵をよく見ていたのですが
「うますぎ〜〜、こんなん描けるか〜い!」
と圧倒されるだけで、正直全く勉強になってなかったです…
ですが、光と面の角度でモノを見るようになってからは、どうやって描いてあるのか一つ一つ紐解いていけるようになったと思います。
「この面には光があたって、ここは暗くなって……
この下を向いた面には地面からの反射光が当たっているんだな、だから微かに地面の色が映り込んでる」とか、
またメインの光源とは別の光源が設置されているのも分かるようになりました。
普段の日常生活でも身の回りのモノをよく観るようになったと思います。
信号待ちしている時に、車体に映り込んだ街の景観の見え方とか、たまに天地逆さまに映り込んでるのを観て
???
となったり、
まだまだ分からないことが沢山あります、
もっと勉強しなくては……、
またなんか気づいたらこちらでもシェアしますね。
という訳で今日は、陰のつき方が分かった時のお話でした
それではまた^_^
良い連休をお過ごしください
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