タイトル「天空の姫騎士」2018.12月作
これは人生で初めて企業からのご依頼で描かせていただいたイラストです。
(受注の経緯や報酬額についてはこちら→イラストレーターのお仕事体験談、受注方法と気になる報酬額は??)
ご注文内容は
「甲冑を着たセクシーな女性キャラクターをリアルタッチで一体デザインして下さい」というもの。
(ご注文内容の更なる詳細やお仕事中に起こったちょっとしたトラブルについてはこちら→好きな事を仕事にすれば全力を出し切る事ができる!!イラストレーターのお仕事体験談、2回目。)
お仕事なので当然自分の好きに描くのではなく、お客様の望むものを描きました。
なので普段のオリジナル作品とは一風変わった作品に仕上がったと思います、
最近のオリジナル作品↓
僕は普段あんまり明るい色って使わないのです、どちらかと言うと悪役(ダークなキャラ)が好きなので、黒とか紺色を多用した重たい絵になる事が多いのですが、
このイラストは明るい色ばかり使って第1印象として「爽やか」な雰囲気に仕上がったな、と思います、
新境地を開拓できました^_^
描き心地についてはこちら→デジタルイラストやるならペイントソフトはクリスタで決まり!サイコ~の描き心地!
というわけで今日はこのイラストを通して学んだことや反省点について書いていきますね、
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目次
グリザイユ 画法からの卒業
ここ数年間ず〜っとグリザイユ 画法で絵を描いてきたのですが、このイラストでは全体の3割くらいしかグリザイユ 画法を使いませんでした
(主に女性の肌をグリザイユ で描いてます。)
なぜならグリザイユ 画法って結構時間がかかってしまうからなんです
理由は単純で
白黒で描いてから着色するので、少なくとも2stepかかってしまいます。
一方、ダイレクトに色を塗って描けば1stepで済みます。
グリザイユ 画法はリアルな立体感や陰影が表現しやすいので厚塗りする際はオススメの描き方なのですが、
- キャラ、
- 衣装、
- アクセサリー、
- 背景…
全部を白黒→着色、白黒→着色の2stepで描いてると流石にめんどくさくなってきます^_^
使うレイヤーの枚数も多くなってしまいますし…、
だからあまり重要でない部分や目立たない部分は白黒のstepを飛ばしてダイレクトに色を塗って描きました。
お陰で結構早く描けましたし、レイヤー枚数も普段の半分で済みました、
色の美しさを最大限に発揮
またダイレクトに色を塗ると発色が格段に良くなった気がします。
グリザイユ 画法では下絵のグレーの影響を受けてちょっと燻んだ色合いになってしまうのですが、直接色を塗ればそれがありません。
色が持つ魅力・美しさをそのまま発揮できる感じです。
例えばこの花の色合いとか↓
白 、ピンク、エメラルドグリーン、ブルー、
…
綺麗ですよね、
グリザイユ 画法でこの発色をさせようとすると結構大変です、オーバーレイを複数重ねて、さらに発光レイヤーなども上手に使わないとこんなに鮮やかにはならないでしょう、
グリザイユ 画法はデメリットしかないのか??
こんなことを言うと「じゃあグリザイユ 画法なんか使わない方がいいのでは?」と思ってしまうかも知れませんが、それは違います。
グリザイユ 画法のメリットについてはこちらの記事で詳しく描いてますが、↓
(参考記事→グリザイユ 画法のメリット・デメリット)
僕はこの3年間グリザイユ 画法で描いてきたおかげでデッサン力がもの凄く鍛えられました。
グリザイユ に出会っていなければ、今の画力はなかったと断言できます。
- 立体的に描けない、
- リアルな重みや質感が出せない、
- 漫画っぽい幼稚な絵しか描けない……
そういった悩みを抱いているなら、打開策としてグリザイユ 画法で描いてみる事をオススメします。
きっと新たな発見や気づきがあるはずですから^_^
グリザイユ画法のやり方はこちらを参考に↓
おすすめの描き方「グリザイユ画法」によるイラスト制作過程!!!
グリザイユ画法の陰・影の描き方がわかる!!ドラゴンボールの孫悟空を書いてコツを掴もう!!
デッサン力倍増間違いなし! 物体を面でとらえて立体感のある絵を描く方法!!
とにかく資料を活用
あとは衣装をデザインする上で沢山の資料を参考にしました…
- 甲冑ってどうやって体にくっついているのか?
- コルセットってどうゆう構造になってんのか?
- なぜ胸の部分が丸出しなのか??
などなど…
こうゆう事を知ってないと衣装デザインってなんか上手くいきません…
全ての形には理由があるのです…
機能美って奴ですね、
特にリアルタッチで描くなら、この機能美を意識して描かないとなんだか不自然な絵になります、
実例でいうとこれ↓
これは昔描いた絵なのですが、アクセサリーが全部なんか変です↓
体にフィットしておらず、浮いてます…
当時は資料などあまり活用せず勝手な想像だけでデザインしていました、
その結果がこれです
もう…不自然の一言
この経験があったから今回の仕事では、ちゃんと資料を使ってリアリティのあるデザインにしようと心掛けました
ちゃんと資料を参考に絵を描くことでデッサン力はドンドン上がっていきます、お試しあれ
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反省点
明暗にメリハリがない
このイラストの反省点としては全体の明るさが均一になっちゃったかなぁ…という点
もうちょっと逆光を強調して陰影にメリハリをつけるべきだと思うのですが、
例えばこんな感じ(逆光強調)↓
でもこうすると女性の肌が汚なく見えてしまう気がして、できなかったのです…
爽やかさも半減するし
絵の重心が下部に偏っている
腰回りの衣装(青いヒラヒラ)の濃い青が目立ってしまって、どうしても絵の重心が下部に偏っている気がします、
構図が悪いんですね…
これでは見た人の目線が自然とイラスト下部に向かってしまいます、、
キャラクターの胸元や顔に視線を誘導して剣の柄まで見てもらいたいのに、それが上手く出来ていません…
なら、衣装の青をもっと薄くすれば良いのでは?と思いますが、そうなると背景と同化してしまって何が描かれているか分かりにくくなってしまうのです、
かと言ってイラスト上部に目立つ何かを加筆すると、もうゴチャゴチャして訳のわからん絵になりそうで…
なかなか思い通りにいかず悩みました…
例えばこの衣装だと絵の重心はイラスト中心にあるのでいい感じです↓
ちなみにこれはボツになってしまった衣装デザイン案です。
比較↓
う〜ん…
確かにそうかもしれない、…大して変わらないか…(ボソッ)
...........
…という訳で今日は人生初の仕事絵のご紹介でした。
初仕事ということで超張り切って描きました^_^
反省点もいくつかありますが、とりあえずは満足の出来です。
美人なキャラクターを描くのが1番得意なことなので、仕事といえどとても楽しく描けました、
今後ももっと上手くもっと早く描けるよう精進していきます。
それではまた^_^
次回は久しぶりに絵の描き方に関する記事を書きますね、読者様からの質問がいくつか溜まっているので^_^
ではでは、失礼いたします
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