前回はグリザイユ 画法の陰・影の描き方について見てもらいました^ ^
詳しくはこちら↓
グリザイユ 画法での陰の描き方がわかる、ドラゴンボールの孫悟空を描いてコツを掴もう
今回は着色についてお話ししますね。
前回、とりあえず白黒で陰影を描いて簡単に着色したけど、なんとなく色が汚いのでもうちょっと綺麗にして行きましょう、
という所で終わりました。↓
ではでは続きを描いて行きましょう^ ^
描き心地やオススメの機能は?→ デジタルイラストやるならペイントソフトはクリスタで決まり!サイコ~の描き心地!
パソコンはマイクロソフトの「surface pro」です。
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目次
基本はベタ塗りでOK
ワンポイントテクニック
…と、その前にちょっと抑えておきたいポイントが1つあります、
グリザイユ 画法では陰影は既に描き込んであるので、着色は基本ベタ塗りでOKです、
…が、
と思いますよね。
そうならない為のテクとして、「パーツごとにレイヤーを分けておく」というのがあります。
例えばこんな感じに分けてます↓
着色はこれら1つ1つにクリッピングさせて行うので、色がはみ出すこともなく楽々ベタ塗りで着色出来てしまいます。↓
これらが全部重なって…
こう見えています↓
こんな感じでレイヤーを分けておくと何かと便利です。
背景ありでしっかり描き込む場合、レイヤー枚数はいつの間にか うん百枚になってしまいます……
やり方は人によって色々なのでアレですが、僕のやり方として紹介しときますね^ ^
では続き↓
肌色を塗る
まずは肌色から塗っていきます。
オーバーレイレイヤーを使って肌色を塗ります↓
後で色調調整すればいいので、何色を塗るかはあんまり考えなくてOKです。
適当に塗っときましょう^ ^
ちなみにカラーパレットでみるとこんな色です↓
ちょっと濃いぃですかね、
ここで一つ大事なポイントがあります。
それは、
グリザイユ ではオーバーレイレイヤーを2枚以上重ねるようにしましょう。
ということ。
グリザイユ で描いてる時に、なんか「色が汚いなぁ」とか「暗いなぁ」と感じる時はオーバーレイを2枚重ねると鮮やかな明るい発色になりますよ。
という訳でもう一枚オーバーレイレイヤーを追加して色を塗ります。ここでも塗る色は適当です。↓
適当に塗ったらこんなんになってしまったので、「色調調整機能」で調整します。
調整の仕方は、画面上部の①「編集」から②「色調補正」を選んで、③「色相、彩度、明度」を選択します、↓
*ペイントソフトは「clip studio paint (クリップスタディオペイント) 」を使っています。
すると3つのパラメータを操作する画面が出てくるので、↓
色々いじってシックリくる色合いを探します。
結果、こんな感じになりました↓
カラーパレットでみるとこんな色が塗られている事になっています↓
悪くはないと思いますが、なにかが足りません。
何が足りないのでしょうか???
それは、
赤みです。
人間の肌には赤みが必須です。これも大事なポイントなので覚えといて下さいね。
赤みを帯びさせる
赤みやお化粧などを施す際は、ベタ塗りではなく部分的に塗ります。
やり方は簡単です。エアブラシなどのフワッとなるブラシで適当に塗ります↓
塗った部分だけ見るとこんな感じです↓
ホッペとか耳とか……、他色々
健康的な肌色になるように大体で塗って、後でまた色調調整機能で調節します。
こんな感じで肌の着色は終わりです。オーバーレイを3枚使いました。
ベタ塗り2枚とお化粧1枚です。
他のパーツも同じ要領で塗る
続いて服や、髪の毛を塗ります。やり方は肌を塗る時と全く同じです。
まずは、オーバーレイを2枚使って大体で色を付けて、後で色調調整します。
必要なら、さらにオーバーレイを重ねて部分的に色を加えます、
服
次の2色を重ねています↓
と、
さらに3枚目のオーバーレイを追加してちょっとだけ布の生地感を出しておきましょう↓
ちょっと見えにくいですが、ザラザラのテクスチャ感のあるブラシ(粗目鉛筆などetc…)で所々塗ってます
髪
髪は次の2色です、
と、
ここで一つ注意点なんですが、
色を塗る時、「この2色を重ねればこうゆう色が出来る」と分かって塗ってる訳ではないんです。
オーバーレイを重ねて色塗りする時、
「狙った色が出せない」とか、
「何色と何色を重ねたら、イメージ通りの色が出来上がるのか分からない」とか…
グリザイユ 始めたばかりだと、ここで「やりにくさ」を感じてしまうのかもしれません…、
これを解決するには「色調調整機能」を使うしかないです。
実際僕も、どんな2色を重ねたら何色になるかっていうのは、全く分かりません^_^
色調調整機能で「あ、これいいや〜ん^ ^」て思えるベストな色合いを探しているだけなので、
慣れないうちはこれが面倒くさいかもしれないですが、自分の感覚だけで着色するよりもいい色が出せることが多々あります。
なので色調調整する癖をつけちゃって下さいね、慣れたら全然めんどくないですよ^ ^
それと、色塗りのコツはこっちにも書いてるので、よかったら読んでみて下さい↓
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グリザイユ の特徴 濁る
一通り色を塗り終えたんですが、
……
……どうも発色がよろしくない気がします…
微妙な所ですが、なんか汚いというか黒ずんでますね
いつもはこんな事にはならないのですが、なぜか今回は黒いです。
なのでもう一発オーバレイを重ねてみましょう。
今度は全体にオーバーレイをかけます。色はカラーパレットでみるとこんな色で塗ります↓
ベタ塗りでババ〜ッと塗ります、
すると↓
やっとこさ、綺麗な発色になりましたー、
どうでしょう?beforeの方はやっぱり黒ずんでますよね、afterの方が鮮やかで可愛い感じになっています、
こんな感じで、グリザイユ の着色では「濁り」の問題がついて回ったりします、
光と影の演出
ここからはお好みですが、ちょっとリアルなタッチにしていこうと思います、
影を落とす
明暗にさらにメリハリをつけると、よりイラストが引き締まる感じがするので、
キャラクターに周りの環境による影を落としてみましょう
周囲に光を遮るどんなものがあるかは、あまり考えず描いて大丈夫です。
とりあえず描いてみて、馴染ませる感じで……
紫の部分に塗ってます↓
レイヤーは乗算レイヤーを使います。
光を描いてさらに強調する
続いて特に見せたい部分をより明るくして強調します。胸元を↓
発光レイヤーを使って黄緑の部分を明るくさせます↓
アクセント
キラリーン!を描きこんでさらに強調します^_^
反射光(照り返し)
ついでに地面からの照り返しも描いときましょう
水色の部分に発光レイヤーかスクリーンレイヤーを使って少し明るくさせます。↓
「スクリーンレイヤー」は「発光レイヤー」よりも発光作用が弱い感じです。ちょっと明るくしたい時に使います。
まあ、たいして変わりませんが、描いた方が断然良くなる事があるので、反射光のことは常に意識しておくといいと思います^ ^
一応これで完成です。
遊び
後は、色々遊び感覚で塗って見ましょう。
何色を塗っても下絵(陰影)が崩れないので好き放題に色が塗れます。
これもグリザイユ 画法の大きな魅力の一つです。
ブルースリー風↓
迷彩柄↓
カジュアル風↓
今日はグリザイユ 画法の着色の過程でした。
それではまた^ ^
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