今日は模写が出来ないというお悩みについて、原因と対策を考えてみましょう。
ある人が嘆いていました、
模写が上手くできなくて、もう上手い人の絵を見るだけでも辛いんです……
そんな彼は、自分に才能がないと言いつつも描くのを諦められない様子で、模写するなりオリジナルの絵を描くなり、何とか頑張っていました。
なので、僕もどうにかして描ける様にしてあげられないものかと、色々て考えてみました。
その結果、原因と対策らしきものを見つけたので、彼と同じく辛い状況におられる方
一緒に見てみましょう。
………………………………………………………
スポンサーリンク
目次
見たものの情報は一度脳を経由する。
絵を描くって、そもそもどうゆうこと?
人間が絵を描く時って、
形や色などの目で見た情報が一度脳に送られて、それを受け取った脳が「これと同じ様に描け」という指令を出して、はじめて手を動かして絵を描くことになりますよね?
それはそうよね…
つまり模写って、モチーフをダイレクトに紙に描き写しているように思えるかもしれないですが、目で捉えた情報は必ず一度自分の脳(頭)を経由しています。
これが何を意味するかちょっと考えてみてください
頭が悪いと絵が上手く描けないってこと?
違います!
結論から言うと、見たものを頭の中で正確にイメージできなければ、それを元に描いた絵も正確でなくなってしまうということ。
脳内の情報が間違っているのだから、腕や手に伝えられる情報もまた間違っています。
それでは正確に描き写せるはずがありません。
……まあ理屈はそうだと思うけど…、
模写が苦手だったり、どんなに頑張っても出来ないという人はこれがあまり上手くできてないんだと思います。
目で見たモノを頭の中に像(イメージ)として思い浮かべることが苦手なんですね、
頭の中にイメージする力は今後必須の能力
実際、この能力はオリジナルの絵を描く時には絶対必要になってきます。
それは頭の中に、描こうとするもの(モチーフ)の像(イメージ)を思い浮かべることが出来るからです。
(*とは言え、完璧で鮮明なイメージという訳ではありません、それはモヤモヤと不鮮明で気を抜く直ぐに消えてしまいます。詳しくはコチラを参考に→絵の上手い人の頭の中はどうなっている??頭の中の「アレ」がめっちゃ正確だった!)
そして、その像が不完全な(うろ覚え)場合は、資料をみてそれを補完しなければリアルに描く事は出来ないですし、
像が全く頭の中にない場合は、実物を見ながらでなければ、一切描く事ができません。
…なんて勘違いをしてはいないでしょうか?
いいえ、どんなに上手い人でも知らないものは描けないのです!!
模写が得意な人は、この像を創るのが得意なんです、そして絵の上達が早い人というのは、さらにその像を記憶する能力も高いんだと思います。
だから形をどんどん覚えて描けるものが増えていくんですね、
この力を鍛えれば模写はもちろん、オリジナルの絵を描くことだって出来るようになるはずです。
像(イメージ)を作る練習をする
方法としては、次の様な手順で頭の中に像を作り出す練習をすることです。
1.モチーフを数秒見たら、目を閉じて頭の中にそれをイメージして下さい。
(この時、頭の中だけでイメージするのは、真っ暗だしモヤモヤしていてやり難いので、目をつむったまま机などに指で描いてみてください。空中でもいいです。
頭の中のイメージをなぞるように^_^)
2.イメージできない部分があると思うので、その時は目を開けてモチーフを見て確かめてください。
分からなかった部分の形を覚えるつもりでよく見てください。
3.そしてまた目を閉じて頭にイメージし、その像を指でなぞってください。
以降2.3の繰り返し、
これを数回繰り返して、本物とそっくりなイメージを頭の中に刷り込ませてください、
面倒に思うかもしれませんが、これが「観る」ということの本来の姿なんです。
これが観るということです!!
模写が得意な人とそうでない人の「観る」には、これぐらいの差があるんです。
(余談ですが、この練習は僕が子供の頃から無意識にやっていた事なんです、
目は閉じないですが、頭の中に作った像を指でなぞって形を覚えるようにしていました。(すぐには覚えられないですけどね^_^)
なので目を開けたまま練習してもOKです。やりやすい方法で練習してみてください。僕は目を開けたままの方がやり易いです。)
……………………………………………………
スポンサーリンク
日常生活でもやる事が大切
この練習は出来る時は、いつでもどこでもやって下さい。
信号待ちしている時など、周りの車のカッコいいデザインやディテールなどをマジマジと観ています。
こうしていると信号待ちの時間は結構短いもので
す、
アナタも、電車の待ち時間や入浴中、排泄中、授業中、会議中、散歩中、etc…
普段からこの癖を付けることで段々と慣れてきて、形を捉えるスピードも上がってきます。
まずは観ることだけに集中する、描くことがそれを邪魔している
実際に模写をやってみましょう!
ここからは実際に描く時の話なんですが、たぶん紙に描くとなると、描く事に意識がもっていかれて、モチーフをよく見て像を頭に思い描いて…っていう部分が疎かになるんだと思います。
模写に苦戦している方は、今一度自分のやり方を振り返ってみて下さい
描くときは、モチーフだけでなく、紙の方(自分の絵)も見ますよね?
人によっては紙を見る時間の方が長くなってしまっているのかも知れません。
それではモチーフを十分に観察できません。
なので、まずはモチーフを観察することだけに意識を集中して下さい。
最後に(模写はモチーフをよく観ることが最重要ポイント)
結局は「上手に模写するには、よく観ることが重要」という結論になってしまいましたが…。
模写においては、モチーフをよく観る事が最重要ポイントなので仕方がありません。^_^
模写がすぐ出来る人は、これが無意識に出来るんだと思います。無意識にできないなら意識して出来る様になったらいいんです。
めげずに頑張ってみましょう^_^
*追記 手の動かし方(ペン捌き)も重要?!
最近分かったことなのですが、模写が上手く出来ないのは「手の動かし方(ペン捌き)」の間違いが原因になっている可能性もあるようです。
詳しくはこちら→迷い線とアタリが重要!模写が出来ない原因は手の動かし方にあった??基本のペン捌きとは?
(こちらの記事も参考にしてください↓
模写は描く練習じゃない観る練習!模写をやる理由と新たに目醒める3つの能力とは?
他にも、模写のやり方や注意点はこちらにまとめています。参考までに^_^
………………………………………………………
スポンサーリンク
オススメお絵描きソフト
CLIP STUDIO PAINT PRO デジタルイラストやるならオススメソフトはクリスタで決まり!無料ソフトでは叶わないサイコ~の描き心地!オススメ液タブ
Kamvas Pro24 (4K) 超美麗液タブhuionのKamvas Pro24 (4K)レビュー
オススメお絵描き中BGM